実例見学会でストーングレースのエコカラットを見て夫婦共に一目惚れをし、我が家ではリビングに採用して壁掛けテレビにしました。
そして引き渡しを終えて2年経過。
生活をしていく中で感じた良かった点や後悔が少しずつ分かってきました
そこで今回はエコカラットストーングレースのレビューやメリット・デメリットを実際のユーザー目線で紹介していきたいと思います。
注意点に気を付けながら後悔しないようにエコカラットを採用してください。
採用したエコカラットプラス ストーングレース
1999年から発売されているエコカラットが2014年にデザイン・機能面を大幅に向上しリニューアルされたものが、現在のエコカラットプラスになります。
その中で我が家が採用したストーングレースは2017年に発売され、大きな石目が特徴的です。
ストーングレースにもカラーバリエーションがあり、2番目に色味の暗いダークグレーを選びました。
天然石の質感を高いレベルで再現しており、ひび割れや石目の柄模様が1枚1枚に施されています。
エコカラットプラスの価格
リクシルの製品紹介によると1㎡あたり7,900円~19,800円と種類によって値段に幅があります。
ストーングレースは1㎡あたり13,900円。
ちなみに我が家の場合施工範囲は約12㎡で施工費込みの合計金額としては27万円!
オプションの中でも高額になりましたね…
2022年10月3よりタイル建材の価格改定が行われ、ストーングレースの場合1㎡15,600円に値上がりしています。
2年間使用してみての感想
ストーングレースのエコカラットを取り付けて2年以上経過しましたが、採用して良かったと思っています。
劣化や破損は全くない
2年間使用していますが劣化や破損は全くありません。汚れた場合も基本的には軽く水拭きをすればきれいに取り除けるのでお手入れも必要ありません。
掃除やメンテナンスをしなくていいのは、ズボラにとってはかなり嬉しい。
雰囲気抜群で質感もいい
ストーングレースを壁掛けテレビの背面に取り付けてもらい、リビングに入った時真っ先に視線が向くようにしました。
エコカラットの施工範囲に合わせて大きいテレビを取り付けたこともあり、リビングに入ってきたときの迫力はなかなかのものです。
来客があった時には真っ先にエコカラットの壁掛けテレビを褒めてもらっています。
間接照明とエコカラットの相性もよく、雰囲気のある状態で映画やアニメ鑑賞ができるのも夫婦共にとても気に入っています。
暗めの色を採用したので部屋が暗くなるかと心配になりましたが、床の色味が明るいこともあり気になりません。
リビングの空気環境が快適
エコカラットには調湿機能が備わっているので、梅雨時期などジメジメした時にリビングの快適性を高めてくれています。
実際に梅雨時期にリビングから他の部屋に行くと明らかにジメジメしているので、効果の高さを感じています。
他にもエコカラットプラスにはシックハウスの原因物質を吸着してくれる性質もあるため、空気環境をきれいに整えてくれる役割もあります。
もちろんエコカラットがあれば大丈夫と言うわけではありませんが、我が家では妻が喘息もちで子供はまだ2歳なので空気環境の安心材料の一つになるのは嬉しい事です。
後悔ポイント
実際に使ってみてから気づいた後悔ポイントもいくつかあります。
後々の配線を考慮していなかった
壁掛けテレビを取り付ける際、配線にかなり余裕を持たせてあらかじめケーブルを通してもらったのですが、後になって追加でケーブルが必要になってしまい1本だけ垂れ下がっている状態です。
~画像~
子どもが出来た後の配線計画を想定しきれていませんでした。
コンセントの色を決めていなかった
コンセントの色味は壁紙に合わせて白色で統一していたのですが、エコカラットに取り付けるコンセントの色味は完全にノータッチでした。
できあがりをみてみると白色のコンセントが目立っていることが分かります。
テレビやテレビ台でコンセントが見えなくなるので気にはなりませんが、コンセントの色味を黒やグレーに変更ができた事を後から知ったので少し後悔しています。
子供が汚したときは掃除が大変
掃除は基本楽ですが、クレヨンや油性ペンなど掃除がしにくい素材がいくつかあります。
子供がクレヨンで遊んでいた時に、エコカラットに落書きをした時は大変でした…
水拭きでは全く落ちなかったので、エコカラットの掃除方法を調べてどうにか汚れを取り除くことができました。
エコカラットプラスのメリット
エコカラットプラスのメリットもあらためて紹介します。
調湿性能
湿度が高い時には湿気を吸収し、乾燥時には放出してくれる調湿機能です。
同じように調湿機能がある珪藻土でも差が5~6倍とその性能の高さがうかがえ、初期のころ発売されたエコカラットと比較しても現在のモデルでは調湿機能が約2倍。
リクシルの公式YouTubeチャンネルでもエコカラットプラスの調湿機能の紹介がされています。
有害物質を吸着してくれる
シックハウス症候群の予防をしてくれます。
建材や家具に含まれているホルムアルデヒドやトルエンなどの化学物質を長年吸い込むと、頭痛や咳、鼻水などのアレルギー症状につながり、特に子供などは体も小さくより影響を受けやすいと言われています。
エコカラットには有害物質を吸着してくれる性質があるので、小さいお子さんがいる家庭におすすめです。
デザイン性に優れている
壁のアクセントでエコカラットプラスは非常に人気があり、デザインも豊富です。
エコカラットの代表的な石目のデザイン以外にも木目やタイル張りなどさまざまな種類があります。
消臭機能がある
エコカラットプラスには調湿だけではなく消臭機能も備わっています。
アイランドキッチンやペットを飼われている家庭の方は、匂いがこもりやすいのではないでしょうか。
ペット臭や生ごみの匂いをかなり軽減してくれるのでリビングやキッチン、トイレにエコカラットがあると消臭の強力なサポートをしてくれます。
掃除がしやすい
2層高層になっており、表面の穴は水や汚れ以上に小さな穴のため湿気のみ内部に通してそれ以外は表面にとどめてくれます。
これにより基本的な水や汚れは雑巾などでふき取るだけできれいになりますし、頑固な汚れはメラニンスポンジに家庭用洗剤を混ぜてこするときれいに取り除くことができます。
エコカラットプラスでは静電気が発生しにくく、ほこりが溜まりにくい特徴もあります。
エコカラットプラスのデメリットを確認
エコカラットプラスにもデメリットがいくつかあります。
費用が高い
価格が高くなるのがデメリットの一つです。
壁紙に使用される通常のクロスと比べて10倍以上の価格差がありますし、そこからさらに範囲に応じて施工費も高くなってくるので採用するエコカラットの種類や範囲は入念に検討されてください。
割れや欠けに注意
エコカラットプラスも焼き物の1種なので、硬い物が当たると割れや欠けにつながる恐れがあります。
掃除機や子供のおもちゃなど、ぶつかりやすい物には普段から注意が必要です。
もしエコカラットが欠けてしまった場合は専用のコーキングを使用して補修することをお勧めします。
エコカラットのシリーズごとにコーキングの種類がるので、補修しても目立ちにくいですね。
機能性のために範囲が必要
エコカラットプラスの機能を十分に発揮するためには、ある程度の施工範囲が必要になってきます。
リクシルの公式サイトによると12畳程度のリビングで4~6㎡、トイレや洗面台のような比較的狭い空間で1~2㎡の施工範囲が必要になってきます。
ストーングレースは1枚2kg以上
ストーングレースは大判で1枚が大きいため、その分重く標準規格(606×303角平)の7枚入りのケースで16.5kgと一枚当たりは2kgを超えます。
DIYを検討している人にとっては施工範囲によってはかなりの重労働になるので注意してください。
一度位置を決めたら変更できない
通常のクロスは張替えが簡単で費用も安いですが、エコカラットプラスは下地に専用の接着剤を使用して貼り付けていくので一度貼ると剥がすのが困難になるので位置は十分検討してください。
特に壁掛けテレビや絵画などのインテリアを飾りたい場合は、金具やレールのスペースを確保するために業者さんとの打ち合わせは何度も確認することをおすすめします。
DIYでエコカラットを取り付ける方は特に注意ですね。
汚れによって掃除が大変
落ちにくい汚れは掃除が本当に大変で、エコカラットも例外ではありません。
例えば
- 口紅
- クレヨン
- 墨汁
- 絵具
- 油性、水性ペン
- 毛染め液
などは取り除くのが大変。または除去できない可能性があります。
公式HPより汚れの内容ごとにエコカラットの掃除が記載されているので、確認してみて下さい。
安く施工するコツ
最後にエコカラットを検討している方に少しでも安く導入できる方法をご紹介します。
ハウスメーカー依頼は割高だけど安心
注文住宅でエコカラットを取り付ける方はほとんどがハウスメーカー経由かと思いますし、我が家もそうでした。
我が家は住友林業で打ち合わせをする時、エコカラットの品番選びから施工範囲、取り付けまですべてお願いしましたが、施工費込みでエコカラットの定価から約10万円プラスでかかっています。
その分細かい打ち合わせや仕上がりの安心感があるのでこだわりが無ければメーカー依頼が無難ですね。
エコカラットを施主支給でお願いする
中にはエコカラットを自費で購入し、施工だけメーカーに依頼する方もいます。
自費分のエコカラット+施工費なので、場合によっては費用を抑えることもできるようです。
ハウスメーカーが対応してくれるか確認が必要ですし、エコカラットの準備や運搬が大変なのでそこは覚悟がいるかもしれません。
ショールームに行く
全国に80店舗あるリクシルのショールームで実際にサンプルを見ながら確認することもできます。
オンライン相談もできるので、まずは気軽に相談してみるのもおすすめです。
DIY
最も費用を抑えるのであればエコカラットを購入してDIYするのがおすすめです。
ただご紹介したように重さや施工範囲など大変な面もあるので初心者にはあまりお勧めできませんが・・・
完成イメージを見ることができる
DIYを考えている方にはリクシルHPにあるエコカラットシュミレーションで実際にリビングやトイレ、寝室など部屋ごとにすべてのエコカラットの種類や色味を試すことが出来ます。
まずはここで雰囲気をみて範囲やシリーズを決めていきたいですね。
リフォームで探すなら一括見積がお勧め
DIYに自信がない方はリフォーム業者に任せてみるのも一つの手です。
しかしハウスメーカーと同じく割高になる可能性があるので、費用を抑えたい方は一括見積で価格を抑えることをお勧めします。
まとめ
エコカラットのユーザ目線で後悔や注意点、メリット・デメリットを紹介してきました。
結果としては採用してとても満足していますし、追加でトイレや玄関に取り付けるのもありかと思っています。
- 調湿機能がある
- 有害物質を吸着してくれる
- デザイン性に優れている
- 消臭機能がある
- 掃除がしやすい
- 価格が高い
- 割れや欠けに注意
- 一度施工すると剥がせない
- 機能性を持たせるならある程度の範囲が必要
- 重さがありDIYだと大変
- 汚れによっては掃除が大変
エコカラットの施主支給やコンセントの色味変更などは実際に家に住んでから知ったことでもっと早く知りたかったと後悔しています。
エコカラットは必ずいるオプションではありませんが、採用することで生活の満足度を上げてくれるので、悩まれている方の参考に少しでもなれば幸いです。
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