食洗機はまちがいなく家事の負担を激減してくれる設備です。
その中でも海外製食洗機の人気はコロナ禍でさらに需要が高まってきています。
しかし下位グレードですら30万を軽く超えるメーカーばかりで、実際の使い心地もわからずに採用するか悩んでいる方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は実際に45㎝のミーレ食洗機を2年前に採用し、今でも毎日現役で使い続けているユーザー目線で使い方から注意点までを総まとめで紹介していきたいと思います。
これから食洗機、特に海外製を検討している方の参考に少しでもなれば幸いです。
我が家のミーレ食洗機のサイズ
海外製食洗機は横幅が60㎝と45㎝の2タイプがあり、我が家のミーレはドア材取付専用タイプの45㎝を使用しています。
ドア材取付専用タイプはキッチンのドア材と同じ素材をミーレに取り付けることができ、よりキッチンに溶け込んだデザインにすることが魅力。
価格は当時30万円ほどでしたが、2023年7月現在は公式で確認すると送料込みで税込み40万以上に値上がりしておりました。
各食洗機メーカーもここ数年で値上げの改定は何度も発表されています。
食器をバケットに入れていく
それでは実際に使い方を順番に紹介していきます。
まずは1日分で使った食器を食洗機のバケットに入れていきましょう。
ミーレ食洗機45㎝の容量
45㎝の場合7人~9人分の食器を入れることができますが、一緒に入れる調理器具によって多少変動があります。
夫婦と2歳の子どもの3人家族の場合、1日分の食器は問題なく入れることができますが、料理によっては一部調理器具が入りきらないこともしばしばありますね。
食器セットのコツ
海外製食洗機は3段に分かれており、上から箸やスプーンなどを入れるカトラリートレイ。
2段目は小皿やお椀などを入れるバケット。
3段目は大皿や鍋、フライパンなどが入るバケットに分かれています。
食器をセットするときは
- 水の通り道を考えながら隙間を空けて食器を並べる
- 予洗いしない
- 食べ残しはふき取る
- 食器がスプレーアームに接触しない
- カトラリートレイにスプーンを置くときは内側が中心を向くようにする
- お皿に応じてバケットの高さやピンを倒して調整する
予洗いしてしまうと食洗機があまり汚れが付いていないと判断して少ない水量や温度で洗ってしまったり、水が噴射されるスプレーアームに食器や調理器具が接触してしまうとアームが動かず汚れが落ちない原因になることも…
他にも食洗機のバケットには高さを調整する機能や、バケット内の黄色いレバーを倒すことでピンを倒しより大きなお皿を置くスペースを確保することができます。
洗えない食器類
食器を洗うときは食洗機に対応しているか確認してください。
公式では以下の食器は変色や破損の可能性があるので、洗ってはいけない食器として記載されています。
- 木製の食器や一部に木が使用されている調理器具
- 耐熱性のないプラスチック製品
- 銅、真ちゅう、すず、アルミニウム製品
- 土鍋
- 陶芸品やアンティーク製品
他にもタンブラーやキャラクターがプリントされたコップ、フッ素樹脂加工されたフライパンや鍋などは熱ではがれることがあるので注意が必要です。
基本的に食洗機不可の食器は入れない方が無難ですが、手洗いが増えると食洗機のメリットが薄れるので、食洗機対応の食器を積極的に選んでいきたいところです。
我が家ではフライパンや鍋を食洗機対応の物に買い換えましたが、今のところ問題なく使用できています。
洗剤、リンスの投入
食器のセットが終わったら扉内部の投入口に洗剤とリンスを入れていきます。
洗剤は粉でもタブレットでもどちらでもOK。
洗剤は必ず食洗機専用の洗剤を入れてください。手洗い用の食器用洗剤を入れてしまうと泡立ちが良すぎるため、大量の泡が食洗機から漏れ出て故障の原因になります。
リンスとは乾燥仕上げ剤のことで、洗剤と一緒に投入することで効果を発揮します。
リンスは1度に110mlまで入れることができ、あとは食洗機が最適な量を自動で調整してくれ、
残りが少なくなってくると画面に補給の表示がされる仕組みです。
リンスは必ず入れる必要はありませんが
- 食器の乾燥を早めてくれる
- 食器に水垢が残りにくい
- グラスの濁りを防ぐ保護成分配合
などのメリットがあるため、基本的にはリンスの使用もおすすめです。
ほかにもミーレ食洗機の上位モデルには洗剤を自動で投入するシステムAutoDos(オートドス)があり、専用洗剤を使うことで後は自動で洗剤を調整して投入してくれる機能もあります。
オススメの洗剤とリンス
食洗機用洗剤とリンスはミーレ公式からも販売されています。
しかしどちらもコスパがあまりよくないため、我が家ではフィニッシュのパウダータイプの食洗機用洗剤とリンスを使用しています。
フィニッシュのタブレットタイプもありますが、コスパで考えるならパウダータイプ1択です。
どちらも公式の半額以下で量も多いので、重宝しています。
公式ではないのであくまで自己責任ですが、フィニッシュ製も食器の洗い上がりに差はありませんね。
運転モードの選択
最後に運転モードを選びます。
運転モードの種類と選び方
モデルによりますが10個以上のプログラムがあり、使用頻度が高いものとして
- センサーウォッシュ:食器の量や汚れに応じて水の温度や量を自動で調整
- ホット&パン75℃:最大75℃の高温で洗い、汚れが多い時におすすめ
- クイックパワーウォッシュ:短時間で仕上げたいときに使うもので1時間以内に終了
- エコ:水量と消費電力を節約する
変わったプログラムは
- ジェントル45℃:ワイングラスなど繊細なガラス食器に対応
- ビールジョッキ:泡立ちの良さを維持するためにあえて乾燥仕上げ剤をしないプログラム
- パスタ/パエリア:米、パスタなどに含まれるでんぷん質の除去に適したプログラム
など食器の種類に応じて細かくを変更することができますが、逆に食器とプログラムを合わせないと食器の破損に繋がる可能性があるので注意が必要です。
我が家もビールグラスを他の食器と一緒に入れてセンサーウォッシュで洗った際にひびが入ってしまったことがあります。
他の食器と接触してヒビが入ったかもしれませんが、いずれにしても適切なプログラム選びをお勧めします…
洗浄、乾燥にかかる時間
プログラムや食器の量、汚れによってかなり左右されますが目安として
- センサーウォッシュ:約2時間~2時間半
- クイックパワーウォッシュ:約1時間
- エコ:3時間~4時間
小さな子供がいる家庭は要注意
洗浄中でもミーレの扉は簡単に開きます。
扉を開くとプログラムは自動で一時停止になりますが、洗浄中は高温の水が大量にあるのでやけどに注意です。
ミーレでは事故防止のためチャイルドロックを取り入れているモデルがほとんどですので安心ですね。
電気代・水道代
モデルやサイズ、選んだプログラムで幅がありますが、我が家の場合
- センサーウォッシュ使用で水量8L~9L
- 使用電力は1回あたり1kW
海外製の食洗機は貴重な水資源をいかに抑えて食器を洗えるかに特化して作っているメーカーが多く、手洗いよりもはるかに少ない水量で洗うことが可能です。
電気代に関しても我が家の場合は1回あたり17円程度1か月毎日使ったとしても500円程度なので、ランニングコストに関してはかなりコスパが良いかと思います。
ちなみに最新のモデルになるとさらに節電、節水効果が高まっています。
自動プログラムにより、シンクの容量よりもずっと少ないわずか6 Lの水で食器を洗うことができます。 この機能のおかげでミーレは過去30年間で水の消費を85%減らすことに成功しました。 また、電気消費量も過去最少の数値となりました:エコプログラムにより、ミーレの食器洗い機はわずか0.67 kWhというエネルギー消費を達成しました。
ミーレ・ジャンル公式
運転終了後
プログラム終了後はミーレの扉が自動で少しだけ開くオートオープン機能により、中の水分を飛ばして自然乾燥させていきます。
自然乾燥にもある程度時間がかかりますが、なかでも汁物の高台部分やプラスチック製品の水滴は他の食器と比べて乾燥するまでに時間がかかる印象です。
食洗機のお手入れとメンテナンス
食洗機を故障させずに長く使っていくためにはお手入れと定期的なメンテナンスが必須になってきます。
出来れば毎日した方がいい事
毎日使いの中でのお手入れポイントは
- 食器の予洗いをせずに食洗機に入れる
- フィルター部分のチェックと清掃
- 数回に1回高温のプログラムで食器を洗う。
ミーレは食器を洗うときに高温で庫内も一緒に洗浄してくれるので、基本使いをして入ればきれいな状態を保ってくれます。
しかし排水部にあるフィルター部分は食べ残しやごみが蓄積されていくので定期的な清掃が必要です。
庫内のフィルター部分は毎回確認することが推奨されていますが、我が家は完全にサボっています。
掃除をサボったり忘れたりしたとしても、食洗機からフィルターチェックをしてくださいと、30回に1回ディスプレイに案内が表示されます。
表示の頻度も30回から変更することも可能です。
数ヶ月に1回庫内洗浄
数ヶ月に1回は洗浄剤を使用して庫内をきれいにすることで、庫内の清潔と性能を保つことができます。
庫内洗浄剤もミーレ公式から数種類販売されていますが、洗剤どうよう値段はお高めです。
我が家では最近はクエン酸や代用品を使った庫内洗浄を行っています。
自己責任ですが、水垢も綺麗になり問題なく使用できています。
耐久、保証について
ミーレ食洗機では20年間の使用を想定した耐久テストや設計がなされており、国内製食洗機の耐久性10年の倍です。
それでも定期的な掃除やメンテナンスを怠れば、20年どころか10年を待たずに故障に繋がってしまう場合もあるので注意が必要ですね。
ちなみにミーレの場合購入してから2年間は無料の保証期間を設けており、有料で期間を延長することができます。
- 3年延長:22,000円
- 5年延長:44,000円
- 10年延長:77,000円
延長料金もお値段は高めですが、最長で10年間保証期限を延長することができ、その期間内であれば何度でも故障時にスタッフが追加料金なしで修理をしてくれます。
まとめ
今回はミーレ食洗機の使い方から注意点、メンテナンスまでをまとめていきました。
海外製食洗機は設備の中でも高額ですし、食洗機一つに何十万も支払うのは賛否が分かれるかと思います。
しかし国内製食洗機にはない強みや魅力が多くあるのも事実なので、ぜひ今回の記事を読んで採用するか迷っていた方の参考になれば幸いです。
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